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最後に書いてから、また数年、経った。
離婚してから、また恋に落ちることがあるのだろうか、また誰かと抱き合うことが、そんな気持ちになることがあるのだろうかと、訝りながら生きていた。 介護浴の仕事で見た、老いた身体たち。女性に身体を洗われてもピクリともしない男性器。まさしく枯れ、朽ちていく肉体を見た気がした。そしてそれは絶望という熱いショックを私に与えることにより、私の中の、生きたいと願う本能を刺激したのだった。 私は生きたかったし、熱い、触れると反応する男性の身体が恋しいと思った。血の通った、暖かい肉体が欲しかった。 家にある二つの肉体は、小さな私の子どもたちの身体だけ。子どもたちの身体は欲情の対象ではない。それでも抱きしめると暖かく私の心を柔らかく優しく包み込んでくれた。 #
by sweet-baby-ida
| 2017-01-31 00:00
| 日記
独りになるとここに戻ってきたくなる。最後に書いてから5年も経ったのか。その間にほかのブログ二つも作り、クックパッドを始め、子どもが二人に増え、このブログの最初の頃出てきていた彼氏と結婚し、そして別れた。
ここに戻ってきてしまったのは、とりとめもない気持ちに満たされてきたからだと思う。私が女子高校生か女子大生かOLなら、女友達とお茶しながら喋って気をまぎらす程度のこと。でも、周りの女性たちが皆忙しい今、こんなことくらいで電話なんてしない。 離婚して半年以上経った。とにかく生き延びるために奔走してきた。私は生まれもっての楽天的な性格を中心に持っているらしく、めったに落ち込んだりもしない。体がつらいときだけはうわんうわんと泣いたりもするけれど。でも、走り続けて息が切れちゃうときがある。一番に疲れたよ、って言う相手も、私を一番疲れさせる子どもたち。けど私を心底笑わせてくれるのも彼らなのだ。「マミーもがんばるから、あんたもがんばって立派な人になりなよ」「うん!立派なお殿様になる!」なんて、いつの時代に生きてるのよ、うちの長男。 修理から戻ってきたコンピュータに、数日遅れのバースデイメールが届いていた。次男宛に、元夫から。それから別にもう一通、私がどうしているかとご機嫌伺いのメール。無造作にLOVEと文末についていて、少しだけ動揺する。別れた後も、まるで、単身赴任後また一緒になれるかのように、離婚の意味をわかっていなかった元夫。息子たちだけでなく私のことも愛していると、自分の母親にまで言っていたのだと思う。姑からきていた手紙にも(英語しか話せない糖尿病で一日ベッドで過ごす女性が、日本の住所をローマ字で書いて出してきてくれた、そのことに涙せずにはいられなかった)、どうして離婚になったのかどうしてカウンセリングは受けなかったのかなどと書き連ねてあった。 カップルカウンセリングも受けたし、私はやれることはすべてやった。でもそれでだめだったのだ。元夫には直せない心の闇があるのだろう。(詳細は割愛) 離婚のいきさつについて、ようやく、次男が3歳になったと写真を添えて送るついでに、姑に報告しておいた。ニューヨークへの普通郵便なので無事届けばいいけれど、という程度の気持ちで書いた。しかし何枚もにわたってしまったが。 離婚の直後は、また誰か愛し合えるような男性が現れてほしいと願った。しかし今、その気持ちに迷いがある。性的な関係も億劫。まるで自分が、女性としてすっかりリタイアした気分なのだ。子どもたちに英語を教える仕事を始めたので、子どもたちの先輩女性として、また彼らの初めての英語の先生としての責任は感じる。その部分では小綺麗にしていたいと思う。でもそれ以上の、女として装いたいような気持ちがまるでわいてこない。子を生み育てることで、完全に脇役になったことに、改めて驚く。そして、恋愛というものに完全にアウェイになった感が、このブログを思い出させた。こんな私に、こんな私を好きだと言ってくれる男の人は現れるのだろうか。二人いるのは確実。息子たちだけは私のこと、好きだと言ってくれる。そのしあわせに支えられて(ときにうんざりするほど疲れて)、自分を客観的にみる練習をしてみようかと思う。 #
by sweet-baby-ida
| 2012-09-03 00:00
| 日記
子どもが10ヵ月になった。毎日、一緒にハイハイしてボールを追いかけっこしている。
ボールを追いかけっこするときに、毎回大笑いしてしまう。私が「よーいどん」と言って、子どもと同じ目線の高さに並んでハイハイする格好になると、子どもも負けじと意気揚々とハイハイのポーズになる。元気いっぱいの男の子らしく、頼もしい。そして彼は必ず、一度立ち止まって、真横にいる私にアイコンタクトを送ってくる。その顔はまるで「ねぇ、今の音聞こえた?」と言って、私の注意を引き、競争から気を逸らせるかのような表情で、その表情を見て私が油断している隙に、彼は前だけを見て猛ダッシュする。このちっちゃい人、あたしを牽制しているのね!! その、猛ダッシュのときの、してやったり顔がとてもかわいらしく生意気で、一体この小さな身体のどこからそんな策略を練り出したのかと思うと、おかしくてしょうがない。だって去年の今頃はまだ、あたしのおなかの中にいたのに。今だって、身長75センチ程度なのだ。 この間は、ボールの追いかけっこの途中で、ボールを追い越してなお、猛スピードでハイハイを続けていた。おやと思って見ていると、真剣なまなざしで、三往復ほど独走の純ハイハイ。いつもの、してやられたりとは違って、初めて知る彼の個性!?(笑)を垣間見たような気がした。 スピリチュアルの江原さんが、子どもを産むということは神様へのボランティアと言っていたけど、本当にそういう感じだなぁと腑に落ちる。まったくお礼をもらおうなんて思っていないし、こちらはひたすら尽くすばかり。どう考えても、尽くされている子どものほうが位が高いような感じだ。ああ、ボランティアは続くよどこまでも。明日はどんなしてやられたり、が待っているのかしらん。 #
by sweet-baby-ida
| 2007-10-22 00:00
| 日記
昨年の9月11日、ベースの英会話クラス(ESL)に出席していた。大きなおなかで、あと何回出席できるだろうかと考えながら。クラスでは予想通りに講師から911の話題。「あの日あなたはどこで何をしていたか」という質問が投げかけられ、私たちはひとりずつ答えた。
それをテレビで見た瞬間のことと、その夜のことと、その翌朝へと続くネガティブな興奮を私は忘れることができない。当時結婚していた私にとってはとても稀な、ひとりで過ごす夜であったから。前の夫はめったに出張のないフリーランスの映像技術者だった。その彼が出張に出ていた。私はフリーランスの雑誌記者でいつになく夜遅く仕事から帰り、いつものように何気なくテレビをつけた。 ESLのクラスの何人もが、それを「映画かと思った」と告げた。私もそうだった。 私はひとりでテレビの前で、たぶんぽかんと立ちつくしていたと思う。それからソファに座り直してテレビのチャンネルを替える。替えても替えてもその映像とニュースが流れており、現実に起こったことなのだと知った。翌朝は、これもまた稀だったのだが、早朝英会話クラスを取材することになっていて、私はたぶん朝7時半には取材先に到着しなければならなかった。だから早く寝なければならなかったのに、まんじりともせず夜を明かした。テレビをつけっぱなしにして。私にはニューヨークに知人はおらず、けれど何かとても泣きたいような祈らずにはいられないような気持ちを抱き(きっと世界中の人たちがそうだっただろう)、ざわざわと落ち着かない気持ちでいっぱいだった。煙草をたくさん吸ったかもしれない。いつもそばにいる夫がいないというのも、私を不安にさせた。翌朝の取材先の英会話クラスでも、その話題だけで一時間。 あの事件は海を越えて私にも影響しただろうか。たとえば、大切なひとのそばにいなければならない。というようなことを胸に刻むきっかけとして。あるいはその反対に、大切でない人のそばにいる必要はない、大切でない人のそばにいるには、人生はそんなに長くない、というような。 昨年の私は、あのときあの場所のきわめて近くにいた人と再婚し、あと数ヵ月で私たちの赤ちゃんも生まれようとしていた。5年という時間は、人の家族構成まで総取っ替えしてしまうのだ。私はいろいろな場所に転居し、失ったり得たり、別れたり出会ったりした。そして今年で6年。カレンダーを見ると、私の記憶には、かつて私が居た部屋と、赤いソファ、私が見たテレビの映像、その中のニューヨークが蘇る。あのテレビの中の、向こうの向こうのずっと向こうのほうに私の伴侶が静かに暮らしていたなんて。赤ちゃんの寝顔のような、何も心配を抱えない平和な顔が、世界中の人々にもたらされますように。 ここ数ヵ月、鵠沼で同じアパートに住んでいた女性(私の最も年長の知人)のことを考えている。涼しくなったら会いに行きたいけれど、彼女は生きてくれているだろうかと。 #
by sweet-baby-ida
| 2007-09-14 23:49
| 日記
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